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現役不動産投資家が思う「かぼちゃの馬車事件」と「TATERU事件」

やまぴー

投資目的・居住目的で不動産購入を検討中で
経験者に相談したい方は以下より

業界に衝撃を与えた「かばちゃの馬車事件」と「TATERU事件」

お忙しいところ本記事をお読みいただきありがとうございます。「かぼちゃの馬車事件」と「TATERU事件」という名称を聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか?これらの事件は不動産投資業界に大きな影響を与えると共に、不動産投資を詳しく知らない人からすると【やっぱり投資は危険だ】というネガティブな印象を与えてしまったのではないかと推測している次第です。本記事では近年不動産業界を騒がした二大事件といっても過言ではない「かぼちゃの馬車事件」と「TATERU事件」に関して以下の4つに分け説明させていただきます。

  • ①意外と知らない!?「かぼちゃの馬車事件」概要説明
  • ②現役不動産投資家による「かぼちゃの馬車事件」徹底考察
  • ③意外と知らない!?「TATERU事件」概要説明
  • ④現役不動産投資家による「TATERU事件」徹底考察

①意外と知らない!?「かぼちゃの馬車事件」概要説明

多くのニュースで報道されていたため、ご存知の方も多いかと思いますが、改めて「かぼちゃの馬車事件」について説明させていただきます。この事件はスルガ銀行が開催していたかぼちゃの馬車という名称の不動産投資セミナーに端を発します。かぼちゃの馬車とはスマートデイズという会社が運営するシェアハウスの名称のことであり、スルガ銀行から高金利の融資を受け、その融資にてかぼちゃの馬車を購入し、入居者からの家賃収入にてスルガ銀行からの融資を返済しつつ利益を上げることができるというビジネスモデルでした。しかし実態はスルガ銀行が利益を上げるために、かぼちゃの馬車の購入者に高金利かつ多額のローンを組ませたり、本来であればローンを組むことができない人にローンを組ませるために預金額を水増ししていたといわれています。そして入居者が満員であるうちはローンを返済しても利益は出ますが、入居者が少なくなると高金利のローンの返済に苦しめられるという方が多発しました。

話を分かりやすくするため細かい部分は省略させていただきましたが、以上が「かぼちゃの馬車事件」の概要です。

②現役不動産投資家による「かぼちゃの馬車事件」徹底考察

「かぼちゃの馬車事件」において私は3者に問題があると考えております。その3者の問題に関して一つ一つ触れさせていただきます。

1者目はもちろんスルガ銀行です。自分たちが利益を上げるためだけに、儲かる見込みがないシェアハウスの物件に高金利かつ多額のローンを組ませていたことは金融機関としての責任が全うできていないと思います。ただ実際にローンを組ませたのは営業の銀行員達ですが、真に問題があるのはその銀行員達ではなく、それを強要している会社全体です。犯罪が起きるのはその人が悪いのではなく社会が悪いという考え方に近しいものがあるかと思います。どうしても数字のノルマが厳しい金融業界等ではこのような消費者のことを軽視した営業体質になりがちですが、本来の商いの原点である、消費者第一主義に回帰していただきたいものです。また金融庁にはしっかりと監視をしていただきたいです。

2者目はスマートデイズです。初めから継続的に利益を上げることは難しいということを認知した上でかぼちゃの馬車を売っていた罪は重いと思います。不動産投資業界というのは業者と購入者の知識の非対称性が非常に大きいため、極端な話営業員が努力すれば悪い物件でも売ることができます。しかしある意味情報弱者から搾取するようなビジネスをしていいはずがありません。

3者目はかぼちゃの馬車の購入者です。もちろんスルガ銀行やスマートデイズの方がより問題があるのですが、破綻しているビジネスモデルということを見抜くことができなかった購入者にも問題があります。不動産投資というのは金額が非常に大きいため、しっかりと勉強し知識を付けた上で不動産投資に臨むべきです。おそらく購入者の方は投資に対する知識がないのに口車に乗せられ購入したものかと思います。もうれっきとした大人なのですから自分の財産は自分で守る必要があるかと思います。

③意外と知らない!?「TATERU事件」概要説明

「かぼちゃの馬車事件」と比べるとそれほどメジャーではありませんが、それでも業界には大きな影響を与えましたので、説明させていただきます。不動産会社である株式会社TATERUの社員が不動産投資物件購入者である男性の預金額を改ざんし、銀行に提出したことが発覚し、その男性は銀行からローンの契約が解除されてしまいました。その男性は株式会社TATERUに対して違約金として1200万円の支払いを要求しましたが、実際に支払われたのは100万円のみとなっております。これが「TATERU事件」の概要です。

④現役不動産投資家による「TATERU事件」徹底考察

「TATERU事件」に関しましても、「かぼちゃの馬車事件」同様にどんな手段を使っても営業ノルマを達成すべきという業界体質が起こした事件かと思います。「TATERU事件」に関しては購入者に落ち度はないため、前述の業界体質の被害者となってしまう形となってしまいました。

ここまで「かぼちゃの馬車事件」と「TATERU事件」について触れさせていただきましたが、どちらの事件にも共通しているのはとにかく売って数字を稼げば良いという業界体質が招いているという点です。昨今はかなり落ち着いてきていますが、残念ながら日本では<上司の言うことは絶対>といった体育会の気質があります。そのような体育会気質が業界体質の原因となっているのではないかと思います。程よい上下関係は組織をまとめる上で必要かと思いますが、それが行き過ぎてしまうと良くない結果を招くという警鐘なのかもしれませんね。

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やまぴー
コンサルタント

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